木造住宅はCO2の貯蔵庫?
温暖化が進む際に森を増やしてもプラトーに達すると吸収しなくなるので、生い茂った木をどこかにCO2に戻らない形として地球上のどこかにおいておく必要があります。その中で、木造住宅はCO2を貯蔵する形とする新しい考え方があります。
それらに興味を持って、木造住宅について見たり聞いたりした内容をここに示してみます。
木造住宅について家庭環境に及ぼす影響
興味深い点として、家族のつながりを保つことに対して昔のほうがすぐれていたのではないかという意見がありました。昔の木造建築物は、間仕切りがふすま等で家族とのコミュニケーションのとり具合が現在の鉄筋コンクリートの住宅と異なっていました。家族のコミュニケーションは、昔共有する情報がそれほどなかった、情報化社会ではないので、人づてに学ぶことなどが多かったことなどがあげられます。必要な情報に、子供が密閉された空間から言葉を発さずに情報を得られる時代である一方、社会のスキームの中で人が生で接しなければならないシーンが存在してくるのが現状です。情操教育の根幹は、やはり親子のコミュニケーションに主にあると考えられるので、教育に重きをおく家庭は、やはりふすまのような間仕切りがあり、ふすま一枚向こうで何をしているのか、なんとなくわかるような関係が求められている気がします。
実は、火災に強い?
接着剤やビニール系の素材を使わず溶け出すものが少なかったりすることで、相対的に木造の住宅もそこまで燃えにくいとされています。木は燃料などに使われていて、燃えやすいと思われがちなのですが。私自身の、火災の焼失がおこりやすい地域の研究を手がげた経験から語ると、燃料の量、含水率、酸素の供給量、が主に燃え広がる原因になります。酸素の供給が多い3次元構造だとやはり燃え広がりやすくはありますが、融点が高かったりすることで燃えるにはソコソコの時間がかかります。家具の配置なども意外と大きな要因となってくるようです。
実は、地震にも強い?
柔らかいものが剛を制すというように、ショックを吸収する構造があるとするなら、木材の家が地震に強いのも理解には難くないです。ブタ3匹の子供が狼の襲撃をさけるために(?)3者3様の家を建てるのは有名な御伽噺で存在します。ワラぶきの家に対して、風での圧力に負け、木の家も負けてしまうというエピソードですが、構造の仕組みさえしっかりすれば、木の段階で外部からの圧力に強い構造にすることも可能だということになります。もちろん、木材住宅に関する研究も先生方によって日々進化しているものなので、昔から残っている銀閣寺などの寺が改修を重ねているとはいえ、現存していることから、それ以上の耐久をもった家を作ることも理論的には可能だと考えます。
ツーバイフォーって?
ツーバイフォーは画一的な規格の木の材料で作った家のことをいうらしいです。ツーバイフォーのシステムはレゴブロックのようにある程度デフォルメされた積み木のようで楽しそうです。限界まで画一化した素材を組み立てて、平均のコストが安くなるのは容易に納得できました。頭の中にある知識だけの感想ベースで考えられる範囲を記載します。
価格に関する考察
自動車産業で10倍生産すると価格が半分に抑えられる法則というものを、電気自動車を作っている先生に聞いたことがあり、納得した覚えがあります。その理由は、型を作るための固定費が生産量をする量で割るために、小ロットだとコストが重く乗ってきてしまうということでした。先生の作られた電気自動車は2台で3億円でした。200,000台つくることができたなら、(1/10)の5乗ということで価格が(1/2)の5乗になるということで、つまりは32分の1になることが考えられ、約1000万円ということになります。それでも高いですが、スケールメリットの大きさがよく感じられるケースだと認識しています。
今回のツーバイフォーも価格に寄与する工程を考えたときに、木を切り出し⇒集めて⇒目的の形に削って⇒運ぶ⇒組み立てるとなります。それぞれのフェイズでツーバイフォーのメリットを生かすとすると切り出す段階では、日本の建築などに比べて結構細かくしてしまってもかまわないということで、切り出す対象や切り出し方でいろいろ選べます。次に集める段階でも、切り出し方が最小単位に近いので運ぶ段階でのスムーズさと収集し終わった際の保存の状態もかさばらないものになります。在庫コストは、一般人の感覚だと軽視されがちの用ですが、倉庫の償却その他で結構なお金がかかると聞いています。ツーバイフォーの元となる木材の形に切り出す方法にもコストを低価格で抑える仕組みがあります。基本的に画一的なものを作るしかも形がシンプルということでラインが必要最小限で抑えられる、他の住宅の素材の加工の工程を踏むほど人の教育が必要でなく、人材の確保も最小限のものでよくなります。加工済みの材料はさらに運びやすい状態になっていて、海も越え、輸送費の削減にもつながります。丸太のまま運ぶ効率と比較すれば一目瞭然だと考えられます。組み立てに関しては、一部の材料に欠品がでた際などに、すぐに流用がきくなど機会費用を失わないような仕組みになっています。
素材のもつ可能性
レゴブロックで家を作った経験は、男性ならばだれでも持っていると思います。世の中では、シンプであるにもかかわらず、創意工夫が生かせる表現力をもった画期的なおもちゃと判断されています。ツ-バイフォーもレゴのブロックのような素材の性質を持ち合わせていて、基本的に角型で素材同士が直接ひっつけることが可能だという特性を持っています。経済合理性や、オーダーメイド、画一的な設計図すべてに、メリットを持つ点から、かなりベーシックな市場を確保するに至ったということになるのでしょう。
今もあるかとは思いますが、ツーバイフォーのカリスマ住宅アーティストがでてきて、世の中を席巻するような形も面白いかもしれません。
ということで、他分野のことに少し足をつっこんでみました。